2015年5月24日日曜日

チームに貢献する9つの方法:あなたはチームにどう貢献する?

Belbin team-role inventoryというチームに必要な9つの役割を定義したものがある。下記に示すこの9つの役割には、それぞれ強みと弱みがあり、これらの役割をバランスよくもつチームが、パフォーマンスを最大化できるというものだ。

Plant: 創造性に長けており、難しい問題を解決できる一方、それに付随して起きる影響を無視する傾向にある
Resource Investigator: 社交的かつ熱狂的で、新しい人脈を築き、新しい機会をつくりだすことができる一方、過度に楽観的で、あきっぽい。
Co-ordinator: マチュアで自信家。ゴールを明確化し、決断を促進するリーダー的存在。人へ仕事を振る(移譲)のがうまい一方、他人には押し付けていると思われやすい。
Shaper: 大胆で、プレッシャーへの耐性が強く、障害を乗り越えるための大きな力となる。一方やや挑発的で、他人の気分を害することもある。
Monitor/Evaluator: 冷静で思慮に長けた戦略家であり、様々なオプションを見た中で、よいものを判断できる。一方、他人を動かす力に欠ける傾向がある。
Team worker: 穏やかで協力的。他人をたて、摩擦を避けようとする。自身で意思決定するのが苦手。
Implementer: 保守的で効率的。信頼でき、アイデアを実際のアクションに変えることができる。やや柔軟性にかけ、新しい機会への反応が遅いことがある
Completer/Finisher: 完璧主義者。抜けや漏れがないかをチェックし、期限にも正確。自分ですべてやってしまいがちで、過度に心配症な傾向がある。
Specialist: 1つの事にひたむきで、突出した技術とスキルを持っている一方、貢献する範囲は狭い傾向がある。

自分がとったデザインシンキングの授業では、まずはじめに、Belbin team-role inventoryの診断テストを受け、上記の9つの中から自分の傾向を把握する。そして、自分の特長を意識して、チームに貢献するよう求められた。

私は、Implementerの数値が一番高く、次いでTeam worker、Co-ordinator、Shaperという順になった。国籍や職歴もばらばらだったが、7人のチームのうち、3人が非常に強いImplementerだったのが面白かった。若いとそういう傾向がでるのだろうか。今回は図書館の改善案を提案するところ止まりだったので、Implementerの役割はやや限定的だったように感じるが、意識的にImplementerになろうとするとなかなか難しい。



話は変わるが、先日、ラテン系を中心とするMIT Sloan生が "今後のInternational Studentsにとって、MIT Sloanをさらによくしていくための改善点をまとめたので、明日Deanに提出する。賛同する人は教えてほしい"という提案をした。

自分的にはやや唐突感があったのだが、案の定、別の学生(コンサルタント出身)が、以下のように反応した。
"この提案だと不満点を述べているのみで、建設的な改善案が書かれていない。従って、やや攻撃的に感じる。また学校自体も様々な施策に取り組んでいるので、それと連携した方がよい。アイデアは非常に素晴らしいので、ベストなアプローチを皆で議論すべきだ"

この反応1つとってみても上記に当てはめると、Plant、Resource Investigator、Shaperが強いラテン系のメンバーに対して、他の学生が、Monitor/Evaluator、Team worker、Implementerの観点から反応したのではないかと思う。

最終的に、"Deanは非常にフレンドリーでオープンなので、分析するだけで行動を起こさないよりは、我々の考えを率直に伝えるべきだ"ということで、Deanとのミーティングが実施された。本件では、Shaperの突破力がMonitor/Evaluatorを上回ったのだと思う。

自分がプロジェクトを統括する立場になった場合に、自分の特徴を踏まえて、誰を勧誘してどういうチームをつくっていくか、自分のチームの強み・弱みは何なのか、をチェックするツールとしては面白いと思う。

卒業まであと12日!!!

P.S. フランス・ロワール地方の古城群




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