2015年5月15日金曜日

MBA受験体験記(TOEFL、GMAT、エッセイ、インタビュー)


MBAの最後の授業が終わった。総括は改めてしたいと思うが、今思うとこの2年間の経験は、ここに来るまでの苦労に見合うものだったと思う。仕事をしながらのMBA受験は本当に大変だった。

自分は受験生活の8割はTOEFLとGMATの試験勉強(特にTOEFL)に費やした。大学に入学して以降、ロクに英語を勉強しておらず、仕事でも英語を使うことがほとんどない純ドメだったので、TOEFLの難易度の高さに本当に驚いた。結果的に4時間近くかかるTOEFLを20回以上は受けたと思う。先輩方の受験体験記を見ると、苦労している人でも、トリプルセブンのように、すべての科目(R,L,S,W)でいい点数が揃う瞬間を見てきたので、自分にも"その時がいつか来るはずだ"と信じて受け続けたが、なかなか幸運の神様は舞い降りてこなかった。結果として、12月までTOEFLのスコアがでず、当時は本当に冷々した。


私は運良く、GMATが1回目で出願可能なスコアが出たのが幸運だったが、今でも当時その点数の実力があったかはわからない。ただ結果的に3重苦(TOEFL、GMAT、エッセイのすべてが終わっていない状態)から、逃れることができたのは精神衛生上よかった。

エッセイやインタビューも重要だが、やはりスコアが出ないと始まらない。数多くの受験仲間がこのスコアメイクで涙を飲んできた。特に、米国のビジネススクールは、点数に厳しいように感じる。トップスクールのボーダーラインは、TOEFL105、GMAT700(もしくは680)といわれているが、実際の合格者を見るとそれ以上の点数をとっている人がほとんどだ。余談だが、国内の競争が厳しい中国人やインド人の同級生に聞いてみると、GMAT750以上の人がざらだったりする。日本人にはそこまで求められていないと思うので、日本に生まれてよかったと思う笑。

以下は、MIT Sloanの日本人HPに掲載している合格体験記から、一部抜粋してきたものを紹介したい。なお、他のMIT Sloan生の方が丁寧に受験体験記を書いていて、TOEFLやGMATのノウハウも詰まっているので、よかったら参考にしていただきたい!

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TOEFL

アゴスのコースを一通り終了した後は、下記の内容を独学で学習しました。
①リーディング
まずは単語力が重要になるので、地道にTOEFLテスト英単語3800(旺文社)のRank4まで覚えました。Rank4はGMAT用で、TOEFLの試験ではRank3までで十分だと思います。GMAT終了後は、速読力(RC)と文法力(SC)が上がり、安定的に高スコアをとれるようになりました。
②リスニング
もともとリスニングを苦手としており、案の定、受験の全プロセスの中で最も苦しみ、時間を割いたパートです。徐々に聞けるようになっていく感覚はあるものの、秋になってもスコアが25を超えず、強い危機感を覚えました。英語を長時間聞く集中力が続かずダラダラ聞いてしまいがちだったことと、間違った問題の要因分析が浅かったことが終わってみての反省です。教材は、TPO(TOEFL Practice Online)が最も本番に近く、練習教材として最適でした。日々の練習では、CNN Student News / Scientific American / A moment of Science / Breaking News Englishなどを聞いていました。
③スピーキング
過去の受験生のブログを参考に、暗記科目と割り切りました。Independentはもちろんのこと、Integratedも複数のネタを用意し、テンプレートをしゃべる時間を長くすることで、本番中に焦ってミスを連発することが減り、点数が比較的安定するようになりました。スピーキングもTPOの問題が一番、本番に近かったと思います。
④ライティング
スピーキングと同様、暗記科目と割り切ました。複雑な英語表現を含むボリュームのあるBodyネタを5個つくり、Writing塾を経営するJackのIntroとConclusionのテンプレート(パラフレーズはせず、基本コピペ)とあわせたところ、毎回Independentで550-600字書けるようになりました。問題に無理矢理ネタをつなげていたため、やや違和感があるときもありますが、それでも安定的に高得点をとることができました。Integratedは、Listening力を伸ばしトピックの内容が理解できるようになれば、テンプレートを使うことで高得点がとれると思います。

GMAT

4月中旬から勉強を始め、7月下旬のGMAT受験までGMAT:TOEFL=7:3の割合で勉強しました。GMAT受験前は、会社の夏休みを取得し、GMAT脳に切り替えました。初回で出願可能なスコアが出たため、一旦打ち切り、TOEFLにエネルギーを再投入しました。予備校は、GMATで有名な濱口塾を利用し、Verbalは同塾の教材を繰り返し解きました。濱口塾は、SCやCRで即切りできる選択肢を除外した後、迷う選択肢の中でどう正解を選んでいくかの思考プロセスを、授業の解説を通じて繰り返し頭に叩き込むことができた点が非常によかったです。Mathは、濱口塾の教材+マスアカのひっかけ問題、AWAはテンプレートの暗記のみ、IRはOGの問題を解くことで対応しました。

Essay

エッセイは、①濱口塾の濱口先生をメインに、②江戸義塾のEd、③濱口塾と提携しているMatthew、④MITの卒業生、計4名の方に見ていただきました。日本語で書き始めることでエッセイの内容が深まりやすい/内容の細かいニュアンスをカウンセラーに伝えやすい(省いた時間をテスト勉強に割ける)等のメリットから、日本人カウンセラーにしましたが、結果として正解でした。濱口先生はレスポンスが早いので、2nd Round締切直前に大量の出願書類を作成していた私にとっては本当に有り難かったです。年越しは濱口先生とSkypeをして迎えました笑。江戸義塾のEdからは、MITでいえば、「どうように感じ、考え、行動したのか、臨場感を持って伝えるべき」等の指摘があり、MIT用のエッセイにカスタマイズした修正を加えることができました。

Interview

わたしのインタビューでは、Resumeのupdate、Behavioral Question1つ、Resumeについて突っ込んだ質問2~3つ、Career Goal、Why MITを聞かれ、雑談も含めてちょうど30分で終了し、終始なごやかな雰囲気で面接を進めることができました。MITで伝統的なBehavioral Interview Questionが最近減っていると聞いていましたが、私の面接でも1つしか聞かれませんでした。一方、MITの面接ではEssayに書いていないストーリーを準備する必要があるため、ネタの整理とSTAR方式(Situation, Task, Action, Result)で説明する練習を繰り返し行いました。MITの2nd Roundの面接は3月中旬で、他校の面接をすでに複数回経験していたので、面接慣れはしていたものの、相手がAdmission Staffということもあり、独特の緊張感がありました。インタビューは、①Matthew、②Ed(MIT対策のみ)、③Rare job(日々の練習用としてはオススメ)で対策を行いました。Matthewは、ネタのストックから回答を引き出すための柔軟性(想定外の質問がきたときの対応)や、ネガティブな質問(テストスコアが低い、海外経験が少ない)がきたときも常に自分を売り込む姿勢を植えつけてくれた点がよかったです。Edは、わたしが練習でうまく回答できなかった質問についてその場で意図をくみ取り、聞き手にわかりやすく魅力的に伝わるよう整理してくれた点がよかったです。
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以上がMBAの受験体験記だ。受験を通じて、自分をサポートしてくれた上司、同僚、カウンセラー、家族にこの場を通じて改めて感謝を申し上げたい
卒業まであと21日!!!
P.S. パタゴニア/エル・カラファテのペリートモレノ氷河

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